ストーリー

第九球「私には届かない」

キルカとムネムネのダブルスの奮闘で、一勝をあげた雀が原。続く第四試合、もず山部長・石榴にあがりが挑む。自分も必ず勝利してこよりに繋げると意気込むあがりだったが、石榴の脅威の粘り強さの前に先制を許してしまう。焦燥感を募らせるあがりの瞳には、石榴の姿がまるで揺るがない巨木のように映っていた。